基本情報
- 書籍タイトル:幸せになる勇気
- 著者名:岸見一郎、古賀史健
- 出版社:ダイヤモンド社
- 出版年:2016年
書籍概要
『嫌われる勇気』の続編として書かれた本書では、アドラー心理学の実践編ともいえる内容が展開されている。前作と同様、哲人と青年の対話形式で構成されており、前作で提示された理論を「どう日常に生かすか」というテーマに焦点を当てている。教育・恋愛・家族関係・仕事といった具体的な場面でアドラー心理学を実践するための視点や行動を紹介し、読者に「他者貢献感を持って生きるとはどういうことか」を深く考えさせる構成となっている。
この本で学べること
- 教育や育成におけるアドラー心理学の応用
- 他者貢献感とは何かを日常に引き寄せて考える視点
- 「愛とは何か」というアドラー的愛情論
- 自立・責任・自由の意味を再定義する考え方
- 幸福とは「与えること」としての新しい価値観
著者紹介
岸見一郎
哲学者・心理学研究家。京都大学大学院博士課程で古代ギリシア哲学を学び、特にプラトンに関する研究で知られる。その後、アドラー心理学と出会い、「哲学としての心理学」という視点から、実生活に役立つ知見としてアドラー思想を広める活動に注力。講演、大学での講義、新聞・雑誌の寄稿などを通じて、哲学的背景に根ざした心理学の普及に努めている。
古賀史健
ライター。編集者を経て独立後、多数の著名著者とコラボし、ビジネス書・自己啓発書を多数構成。文章術の指南書『20歳の自分に受けさせたい文章講義』はロングセラーとなっており、実践的かつわかりやすい文体が高く評価されている。本シリーズでは「青年」と「哲人」の対話構成を設計し、読者が自然にアドラー心理学の核心に触れられる仕組みを構築した。
おすすめポイント
- 「続編であるにもかかわらず、前作以上に心に残る内容だった」との声が多数。教育者や保護者、上司など「人を導く立場」にある人々から特に強い支持を受けている。
- 「幸せとは何か?という問いに真っ正面から向き合った本」「子育てやパートナーシップに悩むすべての人に読んでほしい」といった口コミが多く見られ、人生の中期・後期における課題にも有効な書とされている。
- 読後には実際の行動が変わったという声もあり、単なる理論書ではなく実践的な“生き方の書”として評価されている。