基本情報
- 書籍タイトル:嫌われる勇気
- 著者名:岸見一郎、古賀史健
- 出版社:ダイヤモンド社
- 発売年:2013年
書籍概要
哲人と青年の対話形式で展開されるこの書籍は、アドラー心理学の本質を哲学的・実践的な両面から掘り下げる構成となっている。青年の「なぜ自分は幸せになれないのか?」「なぜ他人の目が気になるのか?」といった素朴な疑問に対して、哲人がアドラー心理学を用いて答えていくことで、読者自身の悩みや思い込みを照らし出す仕組みになっている。
特に「目的論」や「課題の分離」、「自己受容」といったアドラー独自の理論を日常の問題に即して理解できる点が特徴であり、読後には生き方そのものへの認識が刷新されるような感覚を与える。初版以降、多くの読者の共感を呼び、日本国内では300万部を突破、海外でもベストセラーとなっている。
この本で学べること
- すべての悩みは対人関係の悩みであるという考え方
- 自己受容と他者信頼のバランス
- 他人の課題を切り分けて自分の人生を生きる視点
- 幸福とは「他者貢献感」であるという哲学
- 勇気とは「嫌われる勇気」であるという定義
著者紹介
岸見一郎
哲学者。京都大学大学院博士課程修了。専門はプラトン哲学で、長年にわたり古代ギリシャ哲学の研究と教育に携わってきた。アドラー心理学と出会って以降、哲学と心理学を架橋する研究・執筆・講演活動を精力的に行い、日本におけるアドラー心理学の第一人者として広く知られる。対話を通して人の生き方を探る構成を得意とし、難解な理論を日常的な言葉に翻訳する力にも定評がある。
古賀史健
ライター。出版社勤務を経て独立。構成力と文体のバランス感覚に優れ、数々のビジネス書・自己啓発書を手がけてきた。代表作に『20歳の自分に受けさせたい文章講義』などがあり、実用と哲学をつなぐ文体に定評がある。『嫌われる勇気』では哲人と青年の緻密な対話構成を担い、アドラー心理学を誰にでも伝わる形にする役割を果たした。
おすすめポイント
- 「人生を変える1冊」「何度も読み返したくなる本」としてSNSや読書レビューサイトで圧倒的な評価を受けており、「自分の考え方や価値観が一変した」「読んで涙が止まらなかった」という声も多い。特に20代〜40代の働く世代から支持を集めており、人間関係に悩む人や、自己肯定感が低く苦しんでいる人たちからの共感の声が多数寄せられている。
- 書店ランキングでは自己啓発部門で長期にわたり上位をキープし、海外20か国以上でも翻訳出版されており、世界的に見ても稀有なロングセラーとなっている。