はじめに
- ゲームで知り合った
- SNSで仲良くなった
- オンラインコミュニティで出会った
顔を知らなくても、
物理的な距離があっても、
心が通じ合う友だちがいる。
それが、「オンライン友達」です。
でも、
- 本当に信じていいのか不安になったり
- 急に距離ができて戸惑ったり
- オンラインならではの難しさに悩んだり
心が揺れることもありますよね。
アドラー心理学は、
すべての人間関係において
**「対等な横の関係」と「信頼を育む勇気」**が大切だと教えています。
ここでは、オンライン友達との関係でよく起こる3つの葛藤をもとに、
アドラー流のあたたかい寄り添い方を一緒に考えていきましょう。
1. 相手の本音がわからず不安になるとき
◇こんな気持ち、抱えていませんか?
「本当に心から話してくれてるのかな」
「画面越しだと、ちょっとした違和感が気になる」
顔が見えないぶん、
- 表情や空気感が伝わりにくかったり
- 文字だけのやりとりに不安になったり
そんなモヤモヤを感じることもありますよね。
◇アドラー心理学での見立て
アドラー心理学では、
**「他者をコントロールしない勇気」**が大切だとされます。
- 相手の本音を完璧に知ることはできない
- でも、それでも信じる勇気を持つこと
それが、人間関係を育てる土台になるのです。
◇あたたかい解決アプローチ
【ステップ1】「100%わかる」ことを手放す
誰とでも、本音を100%理解し合うのは難しいもの。
それを前提に、
「わからなくても、つながっていていい」
と考え直してみましょう。
【ステップ2】不安な気持ちを自然に伝える
無理に我慢せず、
「ちょっと寂しかったな」
「不安になったかも」
とやわらかく言葉にしてみましょう。
本音を見せることで、相手も心を開きやすくなります。
【ステップ3】信頼は「育てるもの」と考える
信頼は一夜にして築かれるものではありません。
- 小さなやりとり
- 何気ない共感
を重ねながら、ゆっくり育てていきましょう。
2. 距離ができたとき、どう受け止めるか悩むとき
◇こんな気持ち、抱えていませんか?
「前より連絡が減った」
「返信が遅くなって、なんとなく不安」
オンラインの関係は、
- 日常の忙しさ
- 生活環境の変化
- 気分の波
そういった理由で、距離感が変わりやすいもの。
それに戸惑ったり、悲しくなることもありますよね。
◇アドラー心理学での見立て
アドラー心理学では、
**「自分にできることだけに集中する」**ことが大切だと考えます。
- 相手の事情をコントロールすることはできない
- 自分がどう感じ、どう行動するかを大切にする
それが、心のバランスを守る鍵になります。
◇あたたかい解決アプローチ
【ステップ1】距離ができることを「自然な変化」と受け止める
- 忙しい
- 生活が変わった
そうした変化は、必ず起こるもの。
「関係が悪くなったわけじゃない」
と優しく受け止めましょう。
【ステップ2】自分のペースで関わる
「相手が来ないなら私も来ない」ではなく、
自分が心地よいタイミングで、
「元気にしてる?」
とメッセージを送ってみてもいいのです。
【ステップ3】心の余白を大切にする
誰かがそばにいない時間も、
- 自分の趣味を楽しんだり
- 新しい世界を広げたり
心の余白を育てていきましょう。
3. オンラインだからこそ深いつながりを築きたいとき
◇こんな気持ち、抱えていませんか?
「もっと本音で話したい」
「画面越しだけど、ちゃんと支え合える関係でいたい」
オンラインだからこそ、
より深く、温かくつながりたいと願うこともありますよね。
◇アドラー心理学での見立て
アドラー心理学では、
「共同体感覚」=互いを尊重し合う気持ちを大切にします。
- 無理に心をこじ開けない
- 自然なペースで心を寄せ合う
そんなあり方こそが、本当に深いつながりを育みます。
◇あたたかい解決アプローチ
【ステップ1】小さな共感を積み重ねる
- 相手の話に「それいいね」と共感する
- ささやかなエピソードを共有する
そうやって、少しずつ心の距離を縮めていきましょう。
【ステップ2】自分から心を開く勇気を持つ
相手にだけ期待するのではなく、
自分から一歩、素直な気持ちを見せる勇気を持ちましょう。
勇気は、相手にも伝わります。
【ステップ3】「相手のペース」を尊重する
たとえすぐに返事が来なくても、
距離が空いても、
「この人にはこの人のペースがある」
と、優しく見守りましょう。
まとめ
オンライン友達との関係は、
- 画面越しだからこそ
- 距離があるからこそ
- やさしさや思いやりが大切になる関係です。
アドラー心理学は教えてくれます。
- 相手をコントロールせず
- 自分も相手も尊重し
- 少しずつ信頼を育てていくこと
それが、
画面の向こうにある本当の絆を育てる道なのだと。
今日、あなたが送った一言、
今日、あなたがかけた小さな思いやり。
それはきっと、誰かの心に、あたたかく届いています。